住宅のリフォームを考えたことはありますか?初めはきれいだけれど、何年も住んでいるとどうしても汚れたり劣化してしまったりするものです。でも、高いお金をかけなくても簡単にリフォームする方法があります。それは、タイルオンタイルという方法です。業者に頼むという方法もありますが、自分でタイルオンタイルができたら大幅にコストダウンさせられるんですよ。今回は、タイルオンタイルについてご紹介します。
教えて!タイルオンタイルって何?
そもそもタイルオンタイルとは一体どのようなものでしょうか?タイルオンタイルは直訳するとタイルの上にタイルを乗せるという意味です。つまり、今タイルを貼っている場所の上に新しいタイルを乗せて施工することをタイルオンタイルといいます。
タイルオンタイルをすることによって、古いタイルを剥がす必要がないためコストダウンさせることが可能です。それに、剥がしたタイルを処分する必要もなくなるから廃棄費用を浮かせることができます。タイルオンタイルは依頼者側にも業者側にも大きなメリットがある施工法ということになります。
DIYでタイルの張替えを行う際にも、このタイルオンタイルが用いられます。初心者でも簡単に施工できることから人気のようです。もちろん、ただ貼るだけではきれいに施工することは難しいので若干の技術は必要ですが、今後リフォームをすることがあるのでしたら、タイルオンタイルという選択肢も視野に入れておくといいでしょう。では、どのような場所にタイルオンタイルが適しているのでしょうか。そこで、おすすめの場所をいくつかまとめました。
タイルオンタイルでリフォームするならここがおすすめ
タイルタイルをするなら一体どこがいいの?と思う人もいるでしょう。一般的には、玄関や浴室、住宅の外壁などがよくタイルオンタイル施工されています。ただ、住宅の外壁などは難易度が高いため、DIYしようと思っているのなら、浴室などから始めるといいでしょう。
オススメの施工場所別に注意点等まとめてみました!
床
タイルが使われていることが多い床は、タイルオンタイルに適しています。
ツルツルのタイルは滑りやすく、転倒事故につながるおそれがあるため、多少ざらつきのあるタイルがおすすめです。
床暖房を取り入れている住宅でも、タイルオンタイル施工ができる可能性はあります。
厚めのタイルを貼ると部屋が狭く見えるようになるため、できれば薄いタイルを選ぶようにしてください。
外壁
外壁の補修やリフォームでタイルオンタイル工法が用いられることがあります。
雨風にさらされる外壁のタイルは、とにかく頑丈で色褪せにくいものを選ぶようにしましょう。
接着剤の選び方も重要で、粘着力が強いものを選ぶようにしてください。
浴室
築年数が経過した住宅には、タイル張りされている浴室が少なくありません。
大量の水が使われる浴室はどうしてもカビやすく、床や壁に使われているタイルの劣化も早まりがちです。
タイルオンタイル工法で新しい浴室に生まれ変われば、衛生的で快適に使えるようになるでしょう。
そんな浴室の施工を行う際には、きちんとカビやぬめりをふき取って、しっかり乾いてから取り掛かるようにしてください。
キッチン
浴室同様、水回りであるキッチンも水や油汚れがたまりやすい場所であるため、タイルオンタイルでリフォームすると見違えるようになります。
住まいの中心部でもあるキッチンをリフォームすると、イメージもがらっと変わります。
そんなキッチンを施工する際には、汚れにも強い素材のタイルを選ぶようにしてください。
タイルオンタイルの施工方法!
まずはひび割れがないか確認しましょう。
もしもあればその部分だけをはがして、樹脂モルタルを補修して下地を整えます。
ほこりや水垢、カビなどがあると十分に接着剤の効果が働かない可能性がありますので、タイルオンタイルをする前は一度丁寧に掃除をしてから行いましょう。
タイルを貼り付ける場所と割り付けを確認して、必要な分だけタイルをカットします。
接着剤を均一になるように塗布し、クシ目ゴテでクシ目を立てましょう。
接着剤を塗布したらすぐにタイルを貼り付け、十分に圧着します。
タイルが動かないことを確認したら目地詰めをして、余分な目地材をふき取ってください。
目地が硬化したら必要な部分にシーリング処理をしましょう。
タイルが貼り付けられたら、丸一日以上養生して完成です。
難しいリフォームを考えなくても、タイルオンタイルさえ自分でできればコストの削減にも繋げられます。
しかし、タイルオンタイルが簡単そうだからといって、適当にやってしまえばいいというものではありません。
タイルオンタイルをする時に気をつけたいこと
そんなタイルオンタイルですが、気を付けなければいけないこともいくつかあります。まず、タイルオンタイルは古いタイルの上に新しいタイルを施工するため、新しいタイルの厚みプラスアルファの厚みが出てしまいます。見た目的には問題ありませんが、本当に気を付けなければいけないポイントは、ドアや窓など開け閉めする場所です。
例えば、玄関をタイルオンタイル施工する場合。ドアを内側に開けるタイプなのにタイルの厚みを考えずにタイルオンタイルをしてしまうと、タイルの厚みでドアが開かない!なんてことになりかねません。ですので、そのような場所に施工する場合は特に気を付けましょう。
タイルオンタイルに使われるタイルは厚さが10mm以下のものが多く、あまり深く考えずにデザイン重視でタイルを選んでしまうと、普通の場所でも変に厚みを帯びたデザインになりかねません。
タイルオンタイルをするのであれば、必ず10mm以下の薄いタイルから選ぶようにしましょう。