ふと気づくタイルの汚れ…、あなたは掃除の仕方に迷ったことはありませんか?
タイルが取り付けられている場所や環境によって、汚れの原因や掃除の仕方は異なります。やみくもにゴシゴシこするのはNG。タイル掃除に役立つ情報をご紹介します。

砂埃、油汚れ、黒ずみなど、汚れの原因はさまざま

タイル・目地の汚れ掃除は意外と厄介なものです。苦労した経験がある人もいるのではないでしょうか。タイル掃除といっても、家のあらゆるところにあるタイルは、汚れる原因がそれぞれ違います。タイルを綺麗にするポイントは、タイル掃除をする前に何が原因で汚れているのかを見極めて、その汚れに合った掃除の仕方をすることです。
例えば玄関なら汚れの大半は砂埃。雨の日は水分を含んだ泥で目地が真っ黒になることもあります。キッチンタイルは油汚れがメインで、洗剤や食材のカス、埃などが混ざり合っているのが特徴です。お風呂の場合は毎日掃除する人も多いと思いますが、タイル目地の黒ずみは目立ちがち。この正体はカビです。湿度や温度が高いことでカビの菌が繁殖しやすく、目地の黒ずみになるのです。

【シーン別】タイルのお掃除方法

タイルの掃除のポイントを押さえると、驚くほど綺麗になります。シーン別に方法が異なりますので参考にしてみてください。

<玄関>

玄関
玄関タイルの掃除をする日は、できるだけ天気が良い日を選びましょう。可能であれば玄関ドアを開けて風通しを良くして、玄関に置いてあるものは全て一時的に撤去します。靴や傘立てが砂や埃で汚れているなら、掃除後にタイルが汚れてしまわないようゴミを払っておきましょう。

最初に行うのは掃き掃除。細かい砂埃は掃除機を使用するのがおすすめです。次に少量の水を撒いてデッキブラシで汚れを落とします。
しつこい泥汚れなどはメラニンのスポンジで。使用する材料によりますが、一般的に玄関に用いるタイルと目地部分は摩擦に強いため、多少力を入れてこすっても問題ありません。


<POINT!>
汚れを落としても、汚れた水が残っていてはタイルの目地にたまってしまいます。仕上げは雑巾で水分を拭き取りましょう。

<キッチン>

キッチン
キッチンタイルの汚れは油分が多いため、油汚れ用の洗剤を用いるのが効果的です。スポンジに洗剤を吹きかけて軽くこすります。頑固な目地の汚れにはキッチンペーパーを貼りつけて洗剤をしみ込ませしばらく置き、その後水拭きすれば汚れは落ちやすくなります。ナイロンブラシでこする場合、タイルの表面を傷つけないように注意しましょう。


<POINT!>
タイルの目地に黒ずんだカビがある場合は、塩素系のカビ取り洗剤を吹き付けて放置、後に雑巾で拭き取ります。他の洗剤と混ぜて使わないように注意し、換気扇を回しながら行いましょう

<お風呂>

お風呂
お風呂のタイル汚れの場合、水アカや湯アカ、ヌメリやピンクヌメリは、浴室用の中性洗剤をかけて数分おき、スポンジでこすって洗い流し綺麗にします。これで落ちなかった汚れや、カビが原因の黒ずみ汚れは、塩素系のカビ取り洗剤を使います。


<POINT!>
浴室用のクリームクレンザーは、強くこするとタイルのツヤを無くしてしまったり表面に傷が付くことがあるため、軽めに磨くよう注意してください。

汚れにくくするためのひと工夫

タイルやタイルの目地は毎日少しずつ汚れていくもの。その度にきちんと掃除をするのは大変ですが、その場所を使った時や汚れにふと気が付いた時に、サッとひと拭きするだけでも綺麗が長持ちします。汚れを100%防ぐことはできませんが、行ったついで、使ったついでにタイルに気を向けるだけでぐっと汚れにくくなりますよ。
特にお風呂やキッチンのカビ汚れ防止には換気が大切です。換気扇を付けたり窓を開けて風通しを良くすれば、カビの発生率を抑え、結果的にタイルの掃除が楽になります。
またタイルやタイルの目地にヒビが入ってしまった場合、そこから汚れが入り取れにくくなってしまうため、早めに補修や修理をすることをおすすめします。

タイルが綺麗になるとその空間が気持ち良いものになります。タイル掃除や汚れ防止法を、ぜひ試してみてくださいね。