タイルの壁にミニ棚やホルダーを取り付けてみたいと思ったことはありませんか?けれども、タイルに穴をあけてタイルがひび割れてしまったという話を聞いたことがある方は多いかもしれません。
やはり、タイルに穴をあけるのは専門業者に頼むしかないのでしょうか?出来ればそれほど大掛かりなものでなければ、自分でやってみたい!と思っていらっしゃる方のために、上手にタイルに穴をあける方法についてご紹介しましょう。

※タイルの施工状況やタイルの種類によっても色々と条件が異なりますので、下記の方法で絶対に上手くいくと言う訳ではありません。
あくまでもご参考として、ご覧頂けましたら幸いです!

穴をあけるために用意するもの

まずは、用意しておくツールにはどんなものがあるのか、見てみることにしましょう。

  1. バッテリー電動ドライバードリル:もし、新しく購入される場合は、タイル以外にも木材や石などにも使うことが出来るマルチモード機能が搭載されたものだと、幅広く使えますのでお勧めです。
  2. 下穴専用ビット:センターポンチを使うとタイルにひび割れが起こってしまいますので、必ず下穴専用ビットを用意しておいて下さい。
  3. タイル専用ドリルビット:ドリルビットは素材に合わせて形状が異なりますので、必ずタイル専用のものを使って下さい。
  4. ゴムハンマー:硬いハンマーを使ってしまうとタイルが割れてしまうことが多いので、ゴムハンマーをお勧めします。もし、ゴムハンマーがない場合は、木製ハンマーでも可能です。
  5. マジックペン:下穴の位置の印をつけるのに使います。
  6. さしがね:穴の位置がずれてしまって取り付けたものが曲がってしまったりしないように、位置決めのために使うと便利です。
  7. スポイト:穴をあけるときに生じてしまう細かな粉末を取り除くのに便利です。
  8. 作業途中で、不足ツールをあわてて買いに走ったり、ツールがないために作業を中断せざるをえなくなってしまったりしないように、作業に入る前にお手持ちのDIY道具の確認を行なっておかれることをお勧めします。

綺麗に穴をあける3つのコツ

必要なツールについてご説明しましたので、次に、綺麗に穴をあけるポイントを確認しておきましょう。
以下の3つのポイントに注意することで満足のいく綺麗な穴をあけることが可能になります。

☆下穴をあける

下穴をあける目的は、真っ直ぐにネジを打ち込むことが出来るようにすることと、タイルのひび割れを防ぐことです。ですので、必ず下穴をおけておくようにしましょう。

☆タイル専用ドリルビットを使う

ドリルビットは、それぞれの素材に合わせて形状が異なっています。磁器タイル専用のドリルビットは、「刃先が左右対称でない」という特徴があります。こうした形状をとることで、穴をあけるときに発生する抵抗を減らし、低いトルクで穴をあけることを可能にしています。

☆インパクトドライバーや振動ドリルを使わない

タイルに穴をあけるときに、インパクトドライバーや振動ドリルを使ってしまうと、タイルに大きな負荷をかけてしまいひび割れを起こしてしまいます。

以上3つのポイントを心がけることで、タイルに綺麗な穴をあけることが出来ます。

タイルへの穴あけで素敵にDIY

ご紹介してきた通り、タイルに穴を上手にあけることは、ツールと3つのコツを押さえることで、思っているよりも簡単に行なうことが出来ます。
とは言っても、いきなり壁のタイルに穴をあけて飾棚を取り付けたりするのには、抵抗のある方も多いかもしれません。
まずは、インテリア小物などから始めてみてはいかがでしょうか?例えば、古くなってしまったキッチンカウンターにモザイクタイルを貼りつけて、サイドに穴をあけてフックをいくつか取り付ければ、便利でオシャレなキッチンカウンターに変身です。
他にも収納引き出しの前面にタイルを貼りつけて穴をあけ、取手を取り付ければ、使い勝手の良い個性的な収納家具になります。

タイルは質感、大きさ、デザイン、色などが違う物を組み合わせることで、違う表情や雰囲気を演出し楽しむことが出来ます。それらに、穴あけタイルを加えることで機能性や利便性をプラスしてみてはいがでしょうか?