輸入タイルの魅力

まるでヨーロッパの住宅のようにおしゃれな家づくりを叶えてくれる輸入タイル。
その種類はさまざまで、生産国によっても特徴が大きく異なります。
輸入タイルとはどのようなもので、どんな魅力があるのでしょうか。
今回は輸入タイルの特徴と、タイルスタイルおすすめの商品を紹介します。

輸入タイルとは

輸入タイルとは?

輸入タイルとは、海外で作られて日本に輸入されたタイルのことです。
生産国向けに作られているものもあれば、輸出先の環境や生活事情を考慮して作られたものもあります。
タイルの多くは陶磁器製です。それ以外にも「タイル」と名の付くものにはタイルカーペットやPタイルなど、焼き物以外のものも少なくありませんが、「輸入タイル」と称して言うものには、基本的にこれらは含まれません。

タイルの歴史から読み解く輸入タイル

タイルの歴史

タイルの歴史は非常に古く、今から4,600年以上前に建てられたピラミッドの通路の壁に使われていたとされています。
また、タイルの歴史を語るときに欠かせないのがイスラムの存在です。

モスク内部のタイル

7世紀に興ったイスラム教は寺院を神のいる場所として崇め、内外装をカラフルかつアラビア文字・アラベスク模様などの鮮やかなタイルで彩ることで神の世界を表していました。

アジアには8世紀に中国へ製法技術が伝わったとされています。

 

輸入タイルの魅力は産地で違う!

このように世界的に見てもタイルの歴史は長く、国によって特徴や製法も異なります。
ここではその中でも特に知名度や人気の高いイタリア、スペイン、モロッコ、そしてトルコの伝統的なタイルについて紹介します。

①イタリア産のタイル

イタリア

タイルの本場と言われるイタリアには、高級タイルからユニークなものまで、さまざまなメーカーが輸入タイルを製作しています。年に一度、世界最大級のタイルの展示会が開催されるほど。

そんなイタリアタイルのなかでも最もポピュラーなのはテラコッタタイルではないでしょうか。
イタリア語で「焼いた土」という意味を持つテラコッタタイルは、土のぬくもりが感じられる優しい風合いが魅力的。
玄関やキッチンなどに多く使われています。

②スペイン産のタイル

スペイン

スペインのタイルは歴史が古く、8世紀に北アフリカのイスラム教徒が持ち込んだとされています。
そんなスペインタイルは、カラフルで大胆な柄が特徴的です。
模様の縁を鉛筆やオイルでなぞってからスポイトで釉薬を流して作るクエルダセカ技法はスペインタイルの伝統的な技法です。
また、素焼きのタイルに白色の釉薬をかけ、乾いたタイルに顔料を使って絵付けしたマヨルカタイル。元は青や緑で色づけられたものが始まりで、次第に鮮やかにカラフルになっていきました。

そんなスペインタイルは床や壁全体に貼られることもありますが、アクセントとして局所的に使われることも珍しくありません。
全部貼り替える予算はないけれど、少しだけリフォームしたいという人や、殺風景なインテリアにアクセントが欲しいという家庭にぴったりです。

③モロッコ産のタイル

モロッコ

モロッコのタイルと聞いて、多くの人は美しいアラベスク模様を思い浮かべるのではないでしょうか。

ゼリージュと呼ばれる、細かくカットしたタイルを組み合わせて幾何学模様にしたモロッコ特有のタイルは非常に美しく、人気がありますよ。
ゼリージュの技術はモロッコが世界一と言われているほどです。

そんな繊細な柄を楽しめるモロッコタイルは、トイレや玄関など、比較的スペースが狭いところに使われる傾向があります。
インパクトは抜群なので、狭いスペースでも充分にモロッコタイルの個性が発揮されます。
ターコイズカラーのモロッコタイルが有名ですが、レッドやイエローなど暖色系のタイルもあります。

④トルコ産のタイル

トルコ

大の親日国として有名なトルコはタイルが有名なことをご存知でしょうか。

特にブルサ市内のイズニックという街で作られるイズニックタイルは、トプカプ宮殿やブルーモスクの中で使われているほど質が良く、伝統的なタイルです。

14世紀中ごろから気候の良さと粘土の質の良さを活かして発展してきたイズニックタイルは繊細な色使いが特徴的。

キッチンや洗面台などの水周りをトルコタイルでリフォームすると、明るい印象になりますよ。

ブルサタイルやキュタヒヤタイルも有名です。

 

輸入タイルを施工するメリット

日本産ではなく、海外から取り寄せたタイルを使用するメリットはどこにあるのでしょうか。

ここでは輸入タイルを施工するメリットを紹介します。

 

①伝統の良さを感じられる

伝統的なタイル

スペインやトルコ、モロッコなどのタイルの伝統は日本のそれよりも長く、その分だけタイル作りの技術が発達しています。

素材から焼き方まで海外タイルの多くはこだわりが強いため、機能性が高く、世界にひとつしかないオリジナルのタイルを見つけることができるでしょう。

 

②見た目が美しい

オールドロンドンブリック

日本製はどうしてもシンプルなワントーンカラーのタイルが目立ちますが、輸入タイル は独特な色遣いでとても綺麗です。

一般的な住宅と差をつけたいとき、輸入タイルを使うとスタイリッシュな印象になるでしょう。

 

輸入タイルを施工するデメリット

とてもおしゃれな輸入タイルですが、デメリットがないわけではありません。

後悔することがないように施工を始める前には、デメリットも把握しておきましょう。

日本の住宅に合わないことも

日本の風土

輸入タイルは元々生産国の気候や住環境を考慮して作られています。

夏は高温多湿、冬は寒さが厳しい日本の気候には合わないこともあるでしょう。

「室内にタイルを使わないこと」の理由の多くは“冷えること”だと思います。そんな時は床暖房と組み合わせて使うとそんな理由も解消されるでしょう。

 

値段が高くなることも

 

輸入タイルは海外からの輸送料が発生しているため、標準的な日本製タイルよりも割高になる可能性が高いです。

特に高級メーカーのタイルは、1㎡あたり数万円することもあります。

どうしても輸入タイルを使いたいということであれば、局所的に使用したり、ディスカウント価格で販売されている高級タイルを探してみたりしてはいかがでしょうか。

タイルスタイルでは、高品質と安価のバランスの取れた輸入タイルもラインナップしています。

 

輸入タイルの選び方

前章で説明した通り、輸入タイルは相場のタイルよりも高額になる可能性があります。

なるべく安価で質の高いタイルを購入できるように、おすすめの選び方と商品を紹介します。

輸入タイルの購入方法

輸入タイルはホームセンターでも取り扱いがありますが、品数はかなり限られていて、自分の気に入るタイルが必ずしも見つかるとは限りません。

豊富な商品の中から購入するとなれば、何よりもインターネット通販がおすすめです。

建材・建築資材販売会社がオンラインショップで、格安の輸入タイルを取り扱っていることがありますよ。

アウトレットショップでもリーズナブルな輸入タイルを見つけられるでしょう。

 

輸入タイルの通販ならタイルスタイル

タイルスタイル

もしもインターネットで輸入タイルの購入をお考えということでしたら、ぜひタイルスタイルのホームページもご覧ください。

ヨーロッパやアジアを中心とした世界各国から、日本人の感覚に合うタイルやブリックタイル、擬石などさまざまなタイルを取り揃えて販売しています。

特にイタリアやスペインから取り寄せた、高品質なタイルは人気があります。

 

日本にタイルが建材として入ってきたのは明治時代からと言われていて、その歴史はまだまだ浅いものです。

しかし、タイルは素材や色、デザインの組み合わせ次第で、その住宅の個性を表現することができます。

住み慣れた住居をリフォームしたい、イメージを変えてみたいという方は、ぜひタイルスタイルのおしゃれな輸入タイルでイメージチェンジしてみてはいかがでしょうか。

築年数が経過している住宅も、一気にスタイリッシュで現代風の住まいに生まれ変わるでしょう。